
LAPIS CLINIC TENJIN
MEDICAL STATEMENT
医療機関としての当院の考え方
マンジャロの薬価引き下げを受けて〜私たちが改めて「適正な処方」を大切にする理由
はじめに
マンジャロの薬価改定
2026年8月1日、マンジャロの薬価が引き下げられました。
製造販売元が示した懸念
価格が下がることで、海外への転売や不適正使用が増え、国内で治療を必要とする方への安定供給や今後の日本への投資に影響すると懸念を表明しました。
当院からお伝えしたいこと
マンジャロを扱う医療機関として、当院の処方方針と、安全のために大切にしていることをお伝えします。
マンジャロの薬価引き下げに、日本イーライリリーが懸念を表明
日本イーライリリーとは
米国に本社を置く製薬企業、イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。日本ではマンジャロの製造販売元として、医薬品の供給や安全性に関する情報提供などを行っています。
2025年12月期のマンジャロの売上高が1,000億円を超えたことなどを背景に、2026年度の薬価制度改革に基づいて薬価が引き下げられました。
記事で報じられた日本イーライリリーの見解
記事によると、日本イーライリリーは、厚生労働省が2026年8月1日付でマンジャロの薬価を引き下げたことに対し、8月3日に懸念を表明しました。
記事本文から引用
「予見性の低い日本市場は国際投資先としての魅力を失う」
マンジャロの需要が増えるなか、同社は、包装や検査を行う西神工場の設備増強を進めています。一方で、薬価の見通しが立ちにくい状況が続けば、日本国内で今後どこまで設備投資を行うかという判断にも影響する可能性があるとしています。
また同社は、日本の薬価が経済規模の近い国々と比べても低い水準になることで、日本で入手したマンジャロを、価格の高い海外へ転売して利益を得ようとする動きが起こることを懸念しています。医薬品が海外へ流出すれば、日本国内でマンジャロを必要とする糖尿病患者さまに十分な量が届かなくなるおそれがあるとして、国に規制措置を求めたと報じられています。
記事本文から引用
「低薬価が不適正使用を助長する」
この発言は、ダイエット目的での個人間売買が社会問題となっている状況を踏まえたものです。今回の薬価引き下げは、治療費だけでなく、医薬品の流通や適正使用にも関わる問題として報じられています。
薬価の変更だけでなく、マンジャロを必要とする患者さまへ今後も安定して届けられるかが問われています。
マンジャロは「商品」ではなく、医師の管理のもとで使用する医薬品です
こうした報道を受け、マンジャロを取り扱う当院の処方方針についてお伝えします。
マンジャロはSNSなどで広く知られ、「痩せる薬」というイメージだけが先行することもあります。しかし、マンジャロは、医師の診察と管理のもとで使用する医療用医薬品です。
自由診療で処方する場合も、この原則は変わりません。希望された方へ一律に処方する薬ではなく、患者さまの状態を確認したうえで、医師が処方の可否を判断します。
処方前に医師が確認すること
健康状態
既往歴
服用中のお薬
診察では、健康状態、既往歴、服用中のお薬などを確認します。その結果、安全に治療できると医師が判断した場合に処方を行います。
患者さまの安全を守るため、医師が適切ではないと判断した場合には、ご希望があっても処方を行わないことがあります。
「どれだけ安く、どれだけ多く」ではなく「安全に治療できるか」
薬価の引き下げにより、治療費の負担が軽くなること自体は、患者さまにとって大切なことです。
一方で、価格だけが注目され、必要以上の処方や、治療以外の目的での入手、個人間売買・転売につながることは望ましくありません。当院が重視するのは、価格や本数ではなく、患者さまが安全に治療を続けられるかどうかです。
ラピスクリニック天神が大切にしているのは、
「何本処方できるか」ではなく、
「その処方が患者さまにとって適切なのか」
必要以上の処方を行わないこと。
治療前に患者さまの状態を確認すること。
副作用や体調の変化について説明・確認すること。
処方すべきではないと医師が判断した場合には、処方しないこと。
私たちは、こうした基本的な医療のルールを守ることを何より大切にしています。
転売や個人間売買を目的とした処方は行いません
マンジャロを含む医療用医薬品では、個人間売買や利益目的の転売が問題になっています。
医薬品は、誰にでも同じように使える一般の商品ではありません。診察を受けた方のために処方された薬を、健康状態が確認されていない第三者へ渡すことは、安全性の面で大きな問題があります。
医薬品の適正な流通を守るために
使用する方の健康状態を確認する
医師が適切な処方量を判断する
本当に治療を必要とする患者さまへ安定して届ける
転売や第三者への譲渡が広がれば、治療を必要としている患者さまへ薬が届きにくくなる可能性があります。処方された薬は、診察を受けたご本人が、医師の指示に従って使用することが大切です。
そのため当院では、転売や第三者への譲渡など、本来の治療目的とは異なる利用を目的とした処方は行いません。これは日本人・外国人を問わず、すべての患者さまに共通する当院の方針です。
国籍に関係なく、同じ医療基準で
福岡には、国内外から多くの方が訪れます。当院にも、さまざまな国や地域の患者さまからお問い合わせがあります。
当院は、患者さまの国籍によって診療方針を変えません。日本の医療機関として守るべきルールに基づき、一人ひとりを診察します。
海外から来院される方も同じです。医師が適切と判断した場合に、必要な量を処方します。
「外国人だから処方する」「観光客だから多く処方する」といった考え方ではなく、
あくまで一人の患者さまとして向き合う。
それが私たちの基本姿勢です。
「当たり前の医療」を、これからも誠実に
マンジャロを取り巻く価格や供給状況は、今後も変わっていく可能性があります。
その中でも、当院が変わらず大切にしていくことがあります。
医療機関としてルールを守り、患者さまの健康を第一に考えること。
販売数や売上ではなく、「この治療が、この患者さまのためになるか」を考えること。
必要な診察と説明を行い、適切な量を処方すること。そして、適切でないと判断した場合には処方しないこと。
こうした基本を一つずつ守ることが、患者さまの安全と医療への信頼につながると考えています。
ラピスクリニック天神はこれからも、マンジャロを含むすべての診療において、ルールを守り、患者さまの健康を第一に考えた誠実な医療を続けてまいります。
※LINEでのご案内は一般的な内容に限ります。治療の適応、使用する用量および処方の可否は、医師の診察後に決まります。
※当院のメディカルダイエットは自由診療(保険適用外)です。
※治療の効果や副作用の現れ方には個人差があり、効果を保証するものではありません。





